「ここで逃げていいのか?」と迷った時に、読んでほしい話
- 2020.05.23
- セカンドキャリア

こんにちは。坂口友亮です。
以前、こちらの記事で「もったいないからとダラダラ続けずに『損切り』する勇気を持て」と書きました。
しかし、それでも「ここで逃げるのか?」と言ってくる人はいるでしょう。
また、あなた自身も「これは逃げなんじゃないか?」と迷うことがあると思います。
そんな時に役立つ判断基準を紹介します。

まずは、今やっている仕事や、取り組んでいることが
「人生のゴールに近づいているか?」
「モチベーションはどこからきているか?」
をチェックします。
そして、上の表を見て自分がどのゾーンにいるか?が分かれば、あなたが取るべきアクションが明らかになります。
- 1. 今やっていることが「人生のゴールに近づいているか?」をチェックする方法
- 2. 「モチベーションがどこからきているか?」を判断するチェックリスト
- 3. 【右上】人生のゴールに近づいていて、内発的モチベーションにしたがっている→逃げてはいけない
- 4. 【左上】人生のゴールには近づいているが、外発的モチベーションにしたがっている→ジョブクラフティングで仕事の意義を見直す
- 5. 【右下】人生のゴールから遠ざかっているが、内発的モチベーションにしたがっている→手段や環境を変える
- 6. 【左下】人生のゴールから遠ざかっている上に、外発的モチベーションにしたがっている→すぐに逃げろ
- 7. 人が死ぬ前に後悔する5つのこと
今やっていることが「人生のゴールに近づいているか?」をチェックする方法
人生で成功するためにはどうすればいいか?
「7つの習慣」のスティーブン・コヴィーは「終わりを思い描くことから始めよ」と言います。
つまり「自分が死んだ時に、周りの人にどんな人だったと言われたいか?」を考えて行動しろ、ということです。
ただ、そうは言ってもそんな先のこと考えられないよな…と思う人も多いでしょう。
そんなときは「10/10/10テスト」がオススメです。
これは「科学的な適職」で紹介されている方法で、
「未来のことを考えると、判断力が上がる」
という現象を利用したテクニックです。
10/10/10テスト
①この選択をしたら、10分後はどう感じるだろう?
「科学的な適職」
②この選択をしたら、10ヶ月後はどう感じるだろう?
③この選択をしたら、10年後にはどう感じるだろう?
具体的には、
「今の仕事を続けていたら、10分後/10ヶ月後/10年後はどう感じるだろう?」
とイメージしてみてください。
良いイメージが持てるなら、今の仕事が人生のゴールに近づいている可能性が高い。
逆に、良いイメージが持てないなら、今の仕事を続けても人生のゴールからは遠ざかってしまう可能性が高いでしょう。
「モチベーションがどこからきているか?」を判断するチェックリスト
あなたが今取り組んでいる仕事は、どちらに当てはまるでしょうか?
内発的モチベーション
- 仕事の内容が面白い
- 自分の信念や価値観にそった仕事ができている
- 「やりたいこと」を仕事にしている
外発的モチベーション
- 給料が多い
- 賞賛される、うらやましがられる
- 上司に怒られたくない、周りに迷惑をかけたくない
- 「なりたいもの」を仕事にしている
完全にどちらかに当てはまる、ということはないので「どちらの要素が多いか?」と考えてみてください。
特に「やりたいこと」と「なりたいもの」を一緒だと考えていないか?がポイントです。
「やりたいこと」は作業に取り組むこと自体がモチベーションになっています。
「なりたいもの」は仕事の結果、得られる「何か」がモチベーションになっています、
もちろん「なりたいもの」を目指すのが悪いとは言いません。
例えば「大金持ちになりたい」はゴリゴリの外発的モチベーションですが、それもいいでしょう。
しかし、一度立ち止まって「大金持ちになったら何がしたいのか?」を考えてみてください。
もし「大金持ちになって、安心したい」なら、今すぐに自分が安心できることをしましょう。
いきなり大きいことしようとせず、小さいことから始めるのがポイントです。
さて、今やっている仕事が「人生のゴールに近づいているか?」「モチベーションがどこから来ているか?」がわかったところで、こちらの表をご覧ください。
完璧に分類できなくても「自分は今、どのゾーンにいるか?」を大まかに把握するだけでOKです。

【右上】人生のゴールに近づいていて、内発的モチベーションにしたがっている→逃げてはいけない
このゾーンにいるなら、逃げてはいけません。
たいていは経験やスキルの不足から「やめようかな」と思っているだけなので、何とか結果が出るまで続ける方法を考えた方がいいでしょう。
ただ、うつ病の兆候が出ている場合は逃げた方がいい。
心や体を壊してしまったら、元も子もありません。
【左上】人生のゴールには近づいているが、外発的モチベーションにしたがっている→ジョブクラフティングで仕事の意義を見直す
このゾーンにいる場合は、基本的に今のまま続けた方がいいでしょう。
必ずしも、外発的なモチベーションが悪いわけではありません。
ただ、あなたが今「ここで逃げてもいいのか?」と迷っているということは、外発的なモチベーションの限界に気づいているということです。
そんな時はジョブクラフティングで仕事のとらえ方を見直すのがオススメです。
ジョブクラフティングとは、働く個人が主観的・主体的に、仕事に新たな意味を見出したり、仕事内容の範囲を変えたりするためのフレームワークです。
具体的なやり方については「ジョブクラフティング やり方」で検索すると、解説しているサイトが出てきますので、参考にしてみてください。
また「やりたいこと」ではなく「なりたいもの」を目的に仕事をしているなら
「なりたいものになったら、何をやりたいか?」
を考え直してみてください。
【右下】人生のゴールから遠ざかっているが、内発的モチベーションにしたがっている→手段や環境を変える
内発的モチベーションにしたがっているなら、やっていることはそのまま続けた方がいいでしょう。
しかし「このまま続けても何か違うな」と違和感を感じているなら、やり方を変えたり、環境を変えることをオススメします。
同業種で、より自分に合っている会社やチームはないか?と探してみてください。
【左下】人生のゴールから遠ざかっている上に、外発的モチベーションにしたがっている→すぐに逃げろ
もはや、何のために今の仕事をやっているかわかりません。
すぐに辞めろとは言いませんが、転職の準備に取りかかった方がいいでしょう。
とは言っても、自分の人生のゴールなんてわからないし、やりたいこともない。
そういう人は、まず「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」を読んで、やりたいこと探しを終わらせることをオススメします。
人が死ぬ前に後悔する5つのこと
一度始めたことを辞めるのは「逃げ」です。
認めたくありませんが、一つの事実です。
ただ「逃げるのは恥ずかしい」という一時の感情に流されると、のちのち後悔するかもしれません。
オーストラリアで緩和ケアの仕事に従事し、多くの患者を看取った介護人が書いた「死ぬ瞬間の5つの後悔」には、こう書かれています。
・自分に正直な人生を生きればよかった
・働きすぎなければよかった
・思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
・友人と連絡を取り続ければよかった
・幸せをあきらめなければよかった
「死ぬ瞬間の5つの後悔」
自分の「終わり」を思い描いた時に、今逃げるべきか、踏みとどまるべきか。
判断するために、この記事が参考になれば幸いです。
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