「あきらめなければ夢は叶う」と信じて、苦しんでいる人に読んでほしい話

「あきらめなければ夢は叶う」と信じて、苦しんでいる人に読んでほしい話

こんにちは。坂口友亮です。

「あきらめなければ夢は叶う」って、勇気をくれる、美しい言葉ですよね。

多くの成功者が「あの時あきらめなかったから、今の成功がある」と言います。

この言葉を聞くと「やっぱり成功するためには、あきらめてはいけないのか」と思うかもしれません。

では、あなたはなぜ苦しんでいるのか。

それは、この言葉にウソホントが混ざっているからです。

「あきらめなければ夢は叶う」のウソ

「あきらめなければ夢は叶う」というロジックは、一見正しいように見えます。

しかし「あきらめなければ病気は治る」つまり「どんな病気でも、治るまで治療を続ければ治る」と聞いたらどうでしょうか。

そんなことはありえない、とすぐにわかりますよね。

実際には、どんなに手をつくしても治らない病気もあります。

年齢、時間、金銭的な制約があり、病気が治るまで治療を続けられない場合もあります。

夢も同じです。

どんなに努力しても叶わない夢もあります。

年齢、時間、金銭的な制約があり、夢が叶うまで努力を続けられない場合もあります。

では、なぜ「あきらめなければ夢は叶う」と言われるのでしょうか。

それは生存者バイアスがはたらくからです。

生存者バイアスとは「生き残った人のみを基準にして導き出された、かたよった思考」のことです。

つまり、「あきらめなければ夢は叶う」は一部の成功者のみを基準にして導き出された、かたよった成功法則なのです。

失敗した人はどうなのか?成功した人と同じだけのトレーニングをしていても、成功する人と失敗する人がいます。

成功した人と、失敗した人、本当の違いは何なのでしょうか?

「あきらめなければ夢は叶う」のホント

夢を叶えた人は「あきらめなかった人」ではなく、次の2つの意味で成功した人だと僕は考えています。

限られた時間の中で、自分の能力を最大限に発揮する

成功するまで続けられる環境を手に入れる

ただ、②の環境は自分ではコントロールできません。

例えば、自分の能力を最大限に発揮したとしても、同じ世代に自分より優れた人がいれば、トップになることはできません。

就職する時、結婚する時、子供が生まれる時、肉体の衰え…とライフステージの変化によって、続けることが難しい場合もあります。

環境は運の要素に大きく左右されます。

しかし、限られた時間の中で、自分の能力を最大限に発揮することは、誰にでもできます。

本当に夢を叶えたいなら「自分の強み」に集中する

では、本当に夢を叶えたいと思うなら、どうすればいいのか。

ピーター・ドラッガーは「何事かを成し遂げるには強みに集中せよ」と言っています。

何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。

弱みによって何かを行うことはできない。

もちろん、できないことによって何かを行うことなど、とうていできない。

「明日を支配するもの」

不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。

自らの強みに集中すべきである。

無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。

「明日を支配するもの」

正しい努力とは「あきらめないこと」ではなく「自分の強みを最大化すること」です。

では、どうすれば自分の強みがわかるのか?

そのために役立つツールがストレングスファインダーです。

ストレングスファインダーとは「社会的に成功するための強み(ストレングス)」の診断ツールです。

世界中の様々な職種の成功者200万人から導き出された34の資質のうち、自分がどの資質をそなえているか?を知ることができます。


本当に夢を叶えたいと思うなら、成功した人をうらやましく思っている場合ではありません。

自分の強みで勝負する。

いつだって、これしかないんです。