「あきらめなければ夢は叶う」と信じて、苦しんでいる人に読んでほしい話
- 2020.04.25
- セカンドキャリア

こんにちは。坂口友亮です。
「あきらめなければ夢は叶う」って、勇気をくれる、美しい言葉ですよね。
多くの成功者が「あの時あきらめなかったから、今の成功がある」と言います。
この言葉を聞くと「やっぱり成功するためには、あきらめてはいけないのか」と思うかもしれません。
では、あなたはなぜ苦しんでいるのか。
それは、この言葉にウソとホントが混ざっているからです。
「あきらめなければ夢は叶う」のウソ
「あきらめなければ夢は叶う」というロジックは、一見正しいように見えます。
しかし「あきらめなければ病気は治る」つまり「どんな病気でも、治るまで治療を続ければ治る」と聞いたらどうでしょうか。
そんなことはありえない、とすぐにわかりますよね。
実際には、どんなに手をつくしても治らない病気もあります。
年齢、時間、金銭的な制約があり、病気が治るまで治療を続けられない場合もあります。
夢も同じです。
どんなに努力しても叶わない夢もあります。
年齢、時間、金銭的な制約があり、夢が叶うまで努力を続けられない場合もあります。
では、なぜ「あきらめなければ夢は叶う」と言われるのでしょうか。
それは生存者バイアスがはたらくからです。
生存者バイアスとは「生き残った人のみを基準にして導き出された、かたよった思考」のことです。
つまり、「あきらめなければ夢は叶う」は一部の成功者のみを基準にして導き出された、かたよった成功法則なのです。
失敗した人はどうなのか?成功した人と同じだけのトレーニングをしていても、成功する人と失敗する人がいます。
成功した人と、失敗した人、本当の違いは何なのでしょうか?
「あきらめなければ夢は叶う」のホント
夢を叶えた人は「あきらめなかった人」ではなく、次の2つの意味で成功した人だと僕は考えています。
①限られた時間の中で、自分の能力を最大限に発揮する
②成功するまで続けられる環境を手に入れる
ただ、②の環境は自分ではコントロールできません。
例えば、自分の能力を最大限に発揮したとしても、同じ世代に自分より優れた人がいれば、トップになることはできません。
就職する時、結婚する時、子供が生まれる時、肉体の衰え…とライフステージの変化によって、続けることが難しい場合もあります。
環境は運の要素に大きく左右されます。
しかし、限られた時間の中で、自分の能力を最大限に発揮することは、誰にでもできます。
本当に夢を叶えたいなら「自分の強み」に集中する
では、本当に夢を叶えたいと思うなら、どうすればいいのか。
ピーター・ドラッガーは「何事かを成し遂げるには強みに集中せよ」と言っています。
何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。
弱みによって何かを行うことはできない。
もちろん、できないことによって何かを行うことなど、とうていできない。
「明日を支配するもの」
不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。
自らの強みに集中すべきである。
無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。
「明日を支配するもの」
正しい努力とは「あきらめないこと」ではなく「自分の強みを最大化すること」です。
では、どうすれば自分の強みがわかるのか?
そのために役立つツールがストレングスファインダーです。
ストレングスファインダーとは「社会的に成功するための強み(ストレングス)」の診断ツールです。
世界中の様々な職種の成功者200万人から導き出された34の資質のうち、自分がどの資質をそなえているか?を知ることができます。
本当に夢を叶えたいと思うなら、成功した人をうらやましく思っている場合ではありません。
自分の強みで勝負する。
いつだって、これしかないんです。
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